平成26年-事例4 再現答案(第2問)
第2問(配点30点)
(設問1)
(a)営業利益 = 500 + 31500x0.1 – 6500x0.1 -3000 = 0
CF = 0 + (2000+3000) = 5000(百万円)
(b)営業利益 = 500 + 31500x0.05= 2075
CF = 2075x0.6 + 2000 = 3245(百万円)
(設問2)
平成28年度以降のCF(共通)
営業利益= 2000 CF= 2000x0.6 + 3000 = 4200
(a)のNPV= 5000x0.95 + 4200x(0.91+0.86+0.82+0.78) – 15000 = 3904(百万円)
(b)のNPV= 3245x0.95 + 4200x(0.91+0.86+0.82+0.78) - 15000x0.95 = 2986.75(百万円)
(a)のNPV>(b)のNPV のため 平成26年度期末に改装する。
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第4問、第3問を解答した時点で残り30分をきっていました。残り時間で、第1問と第2問両方を解答するのは時間が足りないと判断し、どちらを解答するかについて慎重に検討しました。第2問を先に解答することを選んだのですが、この決断は合否に影響する重要な判断になるのではないかと感じました。第2問は難問と思い、時間をかけないと0点になると考えました。第1問はよくある財務分析のため、残り数分でも、効率性、安全性、収益性の3つの観点で分析すれば0点にはならないと考え、時間が残っているうちに第2問から着手することを決断しました。この決断は正しい決断であったと思います。結果、第2問は正解したと思いますし、残り5分程で第1問の3つの指標(a)と(b)のみを解答することができました。
<考え方>
(設問1)H26,H27それぞれの年度に改装した場合で、営業利益を計算し営業利益からCFを求めました。除却損を営業損益に含めるか経常損益に含めるかの扱いを間違えたため、営業利益の額は間違っていると思いますが、CF計算で調整となるため、CFは正しい解答になっていると考えています。
(設問2) 設問1の解答を元に毎年のCFを計算し投資額のタイミングの違いも考慮して(a)と(b)のNPVを算出、NPVの大きい方を選択するという解答を行いました。正解できたと考えます。
落ち着いて与件文を読み、一つ一つ複雑な計算をしていけば正解できる問題だと思いますが、複雑なためどこかでミスをすれば0点になるリスクもあります。問題を理解し、計算手順を設計してから、初めて電卓を用いて計算し、そしてしっかり検算するという予備校で学んだ手順で時間をかけて解答しました。 残り5分残ったので、残り時間で予定通り第1問をざっと解答しました。結果、はじめから最後までジェットコースターに乗っている感じで、本文を読む時間はありませんでした。